リウマチのこと

リウマチの治療薬が高額すぎて払えない!難病指定にもならない!生物学的製剤治療の現実

 

昔、リウマチと言えば不治の病とされていました。

数年前よりリウマチ治療薬の進歩により早期に予防することで、寛解の状態にまで近づいている患者さんが増えています。

その一方、その治療薬が非常に高額で長期に渡り使用しなくてはいけない事が、リウマチ患者にとって経済的な負担を強いられ、大きな社会問題となっています。

目次

リウマチの治療薬ってそんなに高いの?

生物学的製剤のこと

リウマチ患者にとって、なくてはならないお薬。
生物学的製剤は「バイオ製剤」とも言われています。

リウマチの症状の進行により、寝たきりになったり、関節の手術を強いられることがあり、昔はリウマチの障害者が増えていました。

このバイオ製剤の登場により、今まで痛みや腫れを抑えるだけの対症療法から、滑膜液の増殖による関節の破壊を根本的に治療することが可能になってきました。

この薬により骨の変形を防ぐ事が出来るとも言われています。

 

▼リウマチの治療薬の記事を載せていますので、良かったら見てね(*´꒳`*)

関節リウマチと診断されちゃった。進行を少しでも食い止めるにはどうしたら良い? ▼「関節リウマチ」についてはこちらの記事で紹介しています。 https://arasanblog.net/...

生物学的製剤の値段

▲日経メディカルより引用、生物学的製剤の薬価

 

上記の容量は個人差がありますので、倍の量を使っていらっしゃる方もおられます!
当然費用も倍になるのです!!

この費用に再診、検査、診察、内服薬が加わります。

経済的負担を強いられるリアルな声

リウマチ患者さんのnatsuさんです

同じくリウマチ患者さんのRまちゃーさんの声です。

これはアラフィフが実際に支払った金額です!!


※1回の診察時に実際にかかっている費用です!!

リアルな声はTwitterでの引用です。
natsuさんRまちゃーさんご協力ありがとうございます。

リウマチの治療のために必死になって働いてるって悲しいと思いませんか?欲しいものも我慢して、ほとんどが治療費に飛んでいっちゃうんです
( ;∀;)

難病指定にもならない、障害者にもなりにくい、仕事してもフルで働けるかと言えばそうでもない。

とっても悩ましいのです・・・。

関節リウマチって国の難病指定にならないの?

関節リウマチが国の難病指定にならない理由

関節リウマチ患者は全国に、70万から100万人いるといわれています。

医療費が国の負担を圧迫していると連日のニュースで取り上げられていると思います。

生物学的製剤の登場により、障害者にならない人が増えてきました。
リウマチを持ちながらでも仕事が出来るようになってきた訳ですね。

国の負担を軽減するため、一括りにリウマチ患者は難病指定にはなりませんでした。

要はリウマチ患者が全国にこれだけいるから、負担は無理ですってことかな?

リウマチ患者が難病指定を受けられるとしたら?

関節リウマチ患者さんでも、難病指定を受けられている方はおられます。

●リウマチの合併症による腎不全からの透析治療→障害1級認定
●同じ膠原病でシェーグレン症候群等を併発したリウマチ患者
●悪性リウマチの診断を受けたもの

等、リウマチからの合併症と言う事が多いです!

アラフィフ
アラフィフ
悪性リウマチとかシェーグレンの診断が付けば負担が軽くなるけど・・・。
そんな大変な病気にはなりたくないよ~( ;∀;)
でも難病指定受けたら負担が軽くなるんだよねぇ~
複雑・・・。

リウマチの治療費の負担を少しでも軽減する方法

高額療養費制度を利用する

国民は誰しも健康保険に加入していることだと思います。

その健康保険の高額療養費制度をうまく利用しましょう!

ひと月単位で高額になった医療費が、一定の自己負担限度額を超えた分を払い戻してくれる制度になります。

自己負担限度額は、年齢および所得状況等により設定されています。

70歳未満の方の区分

平成27年1月診療分から

 所得区分  自己負担限度額 多数該当
①区分ア
(標準報酬月額83万円以上の方)
(報酬月額81万円以上の方)
 252,600円+(総医療費※1-842,000円)×1%  140,100円
②区分イ
(標準報酬月額53万~79万円の方)
(報酬月額51万5千円以上~81万円未満の方)
 167,400円+(総医療費※1-558,000円)×1%  93,000円
③区分ウ
(標準報酬月額28万~50万円の方)
(報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方)
80,100円+(総医療費※1-267,000円)×1% 44,400円
④区分エ
(標準報酬月額26万円以下の方)
(報酬月額27万円未満の方)
 57,600円  44,400円
⑤区分オ(低所得者)
(被保険者が市区町村民税の非課税者等)
 35,400円  24,600円

※1総医療費とは保険適用される診療費用の総額(10割)です。

※2診療を受けた月以前の1年間に、3ヵ月以上の高額療養費の支給を受けた(限度額適用認定証を使用し、自己負担限度額を負担した場合も含む)場合には、4ヵ月目から「多数該当」となり、自己負担限度額がさらに軽減されます。

注)「区分ア」または「区分イ」に該当する場合、市区町村民税が非課税であっても、標準報酬月額での「区分ア」または「区分イ」の該当となります。

協会けんぽのHPより引用させて頂いております。
70歳以上の方はこのサイトに詳しく載っています。

 

最初からこの金額を支払うのが大変な方は、事前に、各健康保険組合の限度額適用認定証を作っておくと良いでしょう!

限度額適用認定証を提示することにより、最初から一定の自己負担額以上の支払いをしなくても良いのです。

但し入院費の個室代など保険が使えないものは負担しないといけません。

入院は月をまたぐと高額療養費がふた月分の請求になりますので、月末になるべく入院は避けるようにした方が良いです。

確定申告で医療費控除の申請をする

1年間かかった医療費の総額が10万円を超えたら、医療費控除の申請をしましょうって聞いたことがあるでしょう。

所得税等、税金がお得になるのです!!

しかし、この10万円以上ないから私しない!出来ない!って思わないでください。

<医療費控除の対象となる金額>

医療費控除の金額は、次の式で計算した金額(最高で200万円)です。
(実際に支払った医療費の合計額-(1)の金額)-(2)の金額

(1) 保険金などで補填される金額

(例) 生命保険契約などで支給される入院費給付金や健康保険などで支給される高額療養費・家族療養費・出産育児一時金など

(注) 保険金などで補填される金額は、その給付の目的となった医療費の金額を限度として差し引きますので、引ききれない金額が生じた場合であっても他の医療費からは差し引きません。

(2) 10万円

(注) その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%の金額

医療費控除について国税庁HP

「10万円」もしくは「総所得金額の5%」を超えた分が医療費控除の対象です。

200万×5%=10万円ですから、総所得が200万円未満の場合は支払った医療費が10万円にならなくても医療費控除を使うことができます。

年間の医療費を安くする裏技

リウマチ患者さんで生物学的製剤を使用している人は、皆さん知ってるとは思いますが、これから使うかもしれないって思っている方にも教えたい裏技です。

最初、生物学的製剤を導入したときはお薬が効いているかどうか、副作用がないかどうか先生が診ていかれるので、1か月毎の通院になると思います。

しかし、そのお薬が安定してきて効き目が出てきたら、お薬によっては3か月処方が出来るので、まとめて処方してもらうことにより、限度額以上になると思うので年間の負担を軽くすることが出来るのです。

1年の間に3回以上、限度額を超えたら多数回該当になるので、4度目からは限度額がぐっと下がりますよね~

その他にも障害者枠に入るのであれば、そのあたりも症状に応じて先生に相談してみるのも良いかと思います。

何とかならない?リウマチの治療費現実のまとめ

以上、リウマチ患者の治療費についてリアルに書いてみました。

国の難病指定にならない関節リウマチ・・・。

高額療養費や確定申告しても、裏技を使っても年の負担は30万から50万ぐらいはかかってしまいます( ;∀;)

生物学的製剤を使いたくても、費用が無理って最初から断っている人もいる。その方たちの将来が心配です。

何とかならない?リウマチ患者・・・。

私たちリウマチ患者は肉体的、経済的、精神的に日々苦しんでいます!!

このブログを見てお国さんが、少しでも私たちの負担を軽くしてくれる日が来れば良いと願うばかりです( ;∀;)